2019年3月8日金曜日

2019年3月、ドイツへ!!

突然ですが、ドイツのケルンで開催されるIDS視察の為、ドイツに滞在中です。




IDSの前に今回の視察の目的でもある現地のラボ見学へ

フランクフルトよりICE(インターシティ・エキスプレス)に乗り約1時間半、
所在地であるアシャッフェンブルクへ。



               右端はVWでしょうか? 
               味のあるレトロな車両

てくてく歩いて、
道は続くよどこまでも

と、実にヨーロッパを体感しながらの道中となりました。
現地の歯科医院で勤務されている岡さんの取引先であるラボ
『Gadau Dentallabor』に到着。
ドイツ語通訳として岡さんに同行していただきました。

エントランスに、モンロー

こちらはGsdau親子が営む創業40年の審美修復専門ラボになります。
実務は息子さんに引き継がれ従業員数約20名、最年長者のテクニシャンで40歳、
マイスターが3名在籍しているラボです。
マイスター取得になるとラボを開設できるそうです。
3年半の歯科技工の専門トレーニング課程を終了した後、
5年間の実務経験を経てマイスターになれる資格を得られるそうです。
(取得試験があるかと思われます)

待合スペースに胡蝶蘭

好きな感じの壁掛け時計


ラボの間取りはテクニシャン目線で効率的かつ作業中にでる粉塵等を考慮しての配置にな
ったこだわりの空間となっていました。


模型セクション

セラミック築盛セクション


メインセクション

シェードテイクセクション

セラミックルームとこちらの部屋の照明設定は同条件にされたという
理想的な環境を整えるという
意識レベルの高さに感服しました。
Gadauさん達の歯科技工に対する探究心は実に深く、
良いものを製作するために海外の研修はもとより最新かつより良いマテリアルを探すべく
実際に足を運び、色々な材料を試し選りすぐって決めているそうです。
それらの中から一部ご紹介します。

ハイブリッドレジンは松風のセラマージュアップ
クルッァーのハイライト3D

      ダイヤモンド刃のトリマー

レーザー溶接機

ジルコニアはノリタケの『刀』ディスク
セラミックのシステムのメインはノリタケ社のラインナップです。

3Dプリンターシステム SHERA社


         CAM機は最新のこちら『vhf』。
この度のIDS発表前の5週間にこちらに導入されたそうです。様々なマテリアルのディスクが15枚?入り、それを自動で判別し削り出すという機能を搭載した高精度の再現性を備えたマシーンだそうです。
IDSでの目的が一つ増えました。

アットホームな休憩ルーム
ガーダウさん親子


なんだかんだと2時間少々の訪問となりおもてなしを受けながら
色々とお話させていただきました。

近頃のドイツ歯科技工事情をお聞きしたところ
今、日本の歯科技工が抱えている人材不足問題がこちらでも起きていると知り驚かされました。紙面で存じてはいたものの直に聞いてみると…感慨深いものですね。

そして、別れの時
去り際に私のつたない英語でも共感を持ってくれたであろうスタッフが、
彼の敬愛するセラミストの一人『片岡繁夫』氏のサンプルをわざわざ私の元に
見せにきてくれました。
日本でセミナーを受講した際に得たものだそうです。
国は違えど同じ歯科技工士、なんだか自分の中で嬉しさがこみ上げてきました。

この度、現地で働く岡さんのおかげも相成ってとても貴重で素晴らしい体験と出会いとなりました。岡さんとの出会いのきっかけをコーディネートしていただいた鬼丸師匠にも感謝。
何より忙しい中、Gadauさん達の暖かく親身な応対に非常に感謝しております。
Danke schOn !!
また会う日まで…。
Ciao!



時差ボケドイツ滞在記、つづく














































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